はじめて働く場合に知っておくこと 社会保険編

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目次

社会保険について

正社員であっても、社会保険に加入していないケースもありますが、社会保険に加入することを前提に話を進めます。

社会保険とは、厚生年金・健康保険(+介護保険)のことをいいます。
それとは別に、雇用保険も含めて社会保険という場合もあります。

以前は、社会保険料を給料から天引きしているにも関わらず、社会保険料を支払っていないケースもありましたが、近年の年金問題で年金定期便等で通知されるようになっています。
ちなみに、私も税理士事務所で働いている時に、給料から社会保険料が天引きされていたにも関わらず、年金定期便には載っていませんでした。問い詰めたらもごもご黙り込んでいました。その事務所は脱税もしていた本当に最低の事務所でしたので辞めました。しかし、税務署にはばれていないようなので、いまだに営業しています。

社会保険に加入すると、もちろん手取りは少なくなります。
しかし、将来の生活の保障や、事故等で障害が残った場合など、公的な保証があります。
国民年金もそうですが、将来の年金だけを考えると、もらえなくなるかもしれないのでソンに感じるかもしれませんが、障害年金等の保証もありますので長期的に考えれば支払うことをお勧めします。

社会保険のいいところは、扶養家族が増えても、社会保険料の負担は変わらない、という点です。
例えば、結婚して、配偶者(例えば妻)が0円~130万円までの収入であれば、健康保険の扶養にはいります。
子供が生まれた場合も、健康保険の扶養にはいります。
社会保険は、本人の収入に対してのみ金額が決定します。

蛇足ですが、給与以外に収入がある場合、例えば親から相続した不動産の収入や株の収入、年金収入など、本来はすべての収入に対して社会保険料は決まるべきです。
国民健康保険は、すべての収入をもとに計算します。
しかし、社会保険は、他にいくら収入があったとしても、給与の金額のみで決定されます。
つまり、他にも収入がある人は、かなり保険料を安く抑えることができます。

社会保険である健康保険料と厚生年金保険料は、通常年に2回変更されます。
4月ごろと10月ごろです。
通常は年に2回の変更だけになりますので、それ以降は基本的に同じ金額が天引きされます。

雇用保険について

通常、社会保険と雇用保険は別に取り扱いますので、ここでも分けて説明します。

雇用保険とは、失業保険と言われているものと同じです。
会社が倒産したり、給与の不払い等でやめたり、嫌がらせでやめたり、親族の介護でやめたり、そういった時に、次の転職までのつなぎ生活費を得られる保険ともいえます。
現在では、給与収入の3/1,000の負担になりますので、ひと月数十円~数百円程度の負担です。
年数が増えれば、退職したときにもらえる月数が増えます。

また、早く就職できれば、再就職手当というものももらえます。
失業給付を全部もらって就職する方が、もらえる金額は多いですが、必ずしも次の職がすぐに見つかるとは限りません。
再就職手当は、早めに就職した人に対して、本来もらえるであろう残りの失業給付の一部を一時金として支給してくれる制度です。
失業給付も、就職してもらえる月収よりは少ないことの方が多いので、早めに就職して再就職手当をもらうほうがお得です。

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