税理士を馬鹿にしている客(ではない)2

知り合いの頼みで税金のアドバイスをしてほしいということで相談にのってあげた。

登場人物
私(税理士)
私の知り合い(下記人物の親戚)
A障碍者(長男)
B次男
C過去申告していた人

まず、親が事業を営んでいたが、死亡。子供は障碍者を含め2人。

お金がないので税金も払えない。

さぁどうするか。

確定申告の期限はすぐなのでアドバイスをしてほしいと。

期限まで残り1週間もないところで連絡があった。

まず、今回のケースは準確定申告になるので、申告期限は亡くなってから4カ月。申告年になくなったのでそこから4カ月。通常の3月確定申告期限ではない。

資料を確認しようとすると、そもそも資料がそろっていない。依頼者が資料を準備した人と連絡をとったので話を聞いてみると預けていると。確かに前年度の資料はあるがほかには何もない。そのことを言うと、それが今回の分だという。この時点でこの相手バカだということがわかった。その後も前回の申告の内容をみると、めちゃくちゃ。話を聞くと、申告していたのは税理士ではない偽税理士。ああ、無能な人間が作った申告書だと思った。ど素人の内容はみてすぐわかる。なぜなら配偶者がいないのに配偶者を入力しているのに、所得控除は扶養控除。その他いろいろ突っ込みどころ満載。

で、仕方がないので前年度の申告をチェックしてあげた。消費税がなんと50万円。簡易課税なので。原則なら半額くらいなのに、ど素人が作るとこれ。消費税だけは赤字でも必要だから仕方がない。

そして、この金額をどうしようかと考えてみた。

財産はない。だからこれは相続放棄だな、と。幸いまだ亡くなって3カ月以内だったので期限は大丈夫。

そこでこの件をアドバイスすると、私の知り合いと兄(障碍者)は納得。しかし、弟が拒否。私は客でもないのに、兄と弟に2度説明することに。この3月の申告期限の忙しい時期に。わざわざ。

そして、今回切れそうになったのが次のシーン。

弟に説明してあげると、正しい消費税の数字が知りたい、今すぐ計算してくれ、と言い出すしまつ。はぁ?なんでお金ももらわずに客でもないお前のためにこの忙しい時期に最優先で作業してやらないといけないんだ?今すぐ知りたければ自分で税理士探して金払って確認しろよ!本当に非常識!

この弟は家族の中でも忌み嫌われているみたいで、親の商売の手伝いをしていても、途中で投げ出したり、やりたい放題だったらしい。

私の知り合いは温厚で言葉だけじゃなく本当の意味でお世話になっているのでこの弟に強い口調で文句は言わなかったけど、やんわりとお客じゃないからね、と伝えておいた。すかさず知り合いも忙しいのにわざわざ時間をとってくれているんだぞ、と注意していたけどまさに厚顔無恥、傍若無人、という感じ。

今の時期、全国多くの税理士事務所では残業も考えられるくらい忙しい。※実は私は仕事を捌くのがうまいので仕事は終わっていた。単純に態度がむかついた。

この時期、新規に依頼しようとしても一見さんなら門前払いだし、引き受けてもらえても割増金額でも文句は言えない。だからタダでしてもらいたいなら税務署に行けばいい。

甘やかされて育てられたんだろう。

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